股関節の前捻角について理解する~現場での応用~

股関節は大腿骨頭と寛骨臼より構成されており、かなり安定性の高い関節の構造をしています。
大腿骨頭の大部分は関節唇を含めた関節窩に密着していますし、関節包・靭帯・筋を全て取り除いてたとしても、骨頭を逸脱させるには22kgの牽引力が必要だといわれています。股関節は膝関節に比べて構造的に安定している為、変形も生じにくいと推察されます。

ちなみに、変形の原因も股関節の場合は二次性が多く、膝関節の場合は一次性がほとんどです。

股関節の特徴の一つとして、覚えておきたいのが「前捻角」です。
前捻角とは、大腿骨体部と大腿骨頚部の捻じれのことです。
大腿骨を上方から見ると、正常では大腿骨体部に対して大腿骨頚部は10度~15度前方を向いています。

つまり前方に捻じれているような状態です。
そのため「前捻角」といいます。

この前捻角が大きいことを過度前捻、反対に前捻角が少ないことを後捻といいます。

 

過度前捻だと大腿骨頭の前方の露出が増加するため、代償的に股関節を内旋位にして安定性を高めようとし、反対に後捻だと代償的に股関節を外旋位にします。

実際の運動指導に置き換えて考えてみましょう。
仮に前捻角が少ない「後捻」の方が、何らかの下肢のエクササイズをする場合、股関節内外旋中間位というのは後捻がある方にとっては股関節内旋位となっているということです。
つまり、後捻がある方にとっての股関節内外旋中間位は、股関節軽度外旋位ということになります。
そのため、ゴルフのスタンスなども前捻角によって変えた方が良いことが推察されます。





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