膝蓋骨の解剖学

大腿四頭筋という強力な筋の力を伝達する役割を担う膝蓋骨の軟骨は、最も厚みがあると言われています。

そして、日常生活においても膝蓋大腿関節には負担が掛かりやすいです。

実際、どの程度の負担が掛かっているのかを、数字で見てみましょう。

日常生活動作における膝関節への負担は、リサーチにより多少のばらつきはありますが、下記のように報告されています。

 


膝蓋大腿関節への負担(体重比)

・自転車  :0.5倍

・歩行   :0.5倍

・階段昇段 :3.3倍

・階段降段 :5倍

・ジョギング:7倍

・スクワット:7倍


気をつけて頂きたいのが、「膝蓋大腿関節」のデータということです。

せっかくなので「脛骨大腿関節」のデータも確認していきましょう。

 


脛骨大腿関節への負担(体重比)

・自転車  :0.5倍

・歩行   :3倍

・階段昇段 :3.8倍

・階段降段 :4.3倍

・ジョギング:4倍

・スクワット:5倍

 

どちらの関節おいても、階段は昇段よりも降段の方が負担が大きいですね。


皆様の周りでも、「階段の昇りは大丈夫なんだけど・・・」なんてお話をしている方がいらっしゃるかと思います

また、膝痛予防のためにスクワットをしていますというお話もよく聞きますが、関節は消耗品ということを考えると、やり過ぎは注意です。

 

続いて、膝蓋骨の可動性を確認していきましょう。


①上下の動き

完全伸展位から完全屈曲位までに、8mm~10mm移動。

②左右の動き

完全伸展位において、8mm~20mm移動。

③回旋の動き

完全伸展位から屈曲130度までに平均6.2度外旋。

④傾斜の動き

膝完全伸展位から屈曲115度までに平均11.4度内側に傾斜。


一般的には上記のように膝蓋骨は動くとされています。

 

 

正確に「何度回旋した」とか「何度移動した」ということを評価することは困難ですが、大切なのは膝関節周囲の外側の組織が硬くなると膝蓋骨の外旋や内側傾斜が制限され、膝関節の屈曲・伸展は制限されるということです。

膝蓋骨の可動性の評価方法はいくつかありますが、完全伸展位で適切な可動性を有しているかは重要な評価の一つです。

なぜ完全伸展位かというと、最も膝蓋骨が動きやすい位置だからです。

膝蓋骨は屈曲位では大腿骨の顆間溝に収まり、周囲組織の緊張も高まるために可動性が低下します。

一方で、完全伸展位では膝蓋骨は顆間溝から浮き上がるために最も可動しやすくなります。

そのため、最も動きやすい完全伸展位において、そもそも膝蓋骨の可動性があるかは大切であると考えています。



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