ボディメイク:カロリー編

「人は食べたものでできている」というのは、ドイツの哲学者フォイエルバッハの言葉ですが食べた物がそのまま身体を作っているわけではありません。
でも健康食品に含まれるコラーゲンやコンドロイチン硫酸がそのまま身体の一部になると思っている人は意外と多いかもしれません。もちろん、どちらもそのままの形で再利用されることはなく、バラバラに分解されてから、身体を組み立てる材料として使われるのです。

 

ダイエット法の本質を見る


他の食品成分も同様に、消化管で細かく分解されて吸収された後、筋肉や骨などの身体を作る材料として、また生命を維持するためのエネルギー源として使われます。

単純に脂肪を食べれば脂肪に、たんぱく質を食べればたんぱく質になるわけではなく、なにを食べても食べ過ぎれば過剰なカロリー(エネルギー)は、脂肪に変換されて貯蔵されるのです。だからお腹に溜まった脂肪を減らすためには、かならずしも低脂肪の食事だけがその方法ではありません。

実際、科学的に効果が証明されているダイエット法の中には、低脂肪ダイエットだけでなく、低炭水化物(糖質制限)ダイエット、高たんぱく質ダイエットなど、カロリーになる三大栄養素の構成比を変えることによって効果を高めることを意図した方法が多く存在しています。

 

ダイエット法というのは一般に、好きなだけ食べ、特に運動しなくても痩せる効果がある、ということを期待させるものです。食べる量を減らせば痩せることは誰もが知っており、問題はそれをいかに素早く苦しまずに実行できるかということですから、ダイエット法にはそのような特徴が現れることが多いのでしょう。栄養素の配分を変えるダイエットも例外ではありません。

けれども、栄養学を少しでも齧ったことがあれば、食べる量を減らさず、しかも運動量も増やさずに体重が減ることはあり得ないというのは常識です。

実は、ここにはちょっとしたカラクリがあります。好きなだけ(あるいは満足するまで)食べるということと、過剰なカロリーを摂取することとは同義ではないからです。

もし好きなだけ食べてもいつもよりも摂取カロリーが少なくなるのであれば、栄養学の常識に逆らわずとも減量は達成できるというわけです。

 

ところが、たいていのダイエット法の説明ではその部分が強調されることはめったにありません。カロリー制限をするのではただのダイエットになってしまって、魅力が薄れると思うからでしょうか。

あるいは本気で摂取カロリーとは関係なく痩せると信じているのかもしれません。けれども、そのことの真偽はさておいて、多くの疫学研究が、ダイエット法の違いにはあまり意味がなく、ダイエットの効果は主としてカロリー制限の効果であることを報告しているのです。



 

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