スポーツ動作の質と力に関わる、筋肉の「動的特性」

スポーツ動作では力よりスピードが重要

前回までは筋肉の「静的特性」について解説しました。

これは力発揮の仕組みを理解するため、またデータを集めるためには便利な指標なので、研究の分野ではよく利用されてきました。

しかし、実際の運動においては、静止したまま大きな力を発揮するという場面はあまりありません。

スポーツ動作の質や強さを考える場合、どれだけ力を発揮できるかというよりも、どれだけスピードを出せるかということのほうがはるかに大きな問題となります。

そこで、筋肉が収縮しているときにどういう特性を発揮するか、つまり「動的特性」が重要になってくるわけです。

 

 

スポーツ動作の質や強さを考える場合、どれだけ力を発揮できるかというよりも、どれだけスピードを出せるかということのほうがはるかに大きな問題となる。

 

まずは、筋肉の代わりに人工のモーターを考えてみましょう。

模型の自動車を走らせるとき、あるいはファンを回すための動力が欲しいときなど、それぞれの用途に合った動的特性をもつモーターを選ばなければなりません。

モーターの動的特性とは、回転力(トルク)と回転速度との関係。わかりやすくいうと、「力」と「速度」との関係です。

これはモーターのカタログには必ずグラフとして示されています。

 

モーターにはさまざまなタイプがあり、力は強くても速度が出ないものもあれば、速く回るけれども力は弱いというものもあります。

一般的な直流モーターを購入する場合、こちらの求めている力がそのモーターの最大出力の半分程度、あるいは求めているスピードがそのモーターの最大スピードの半分程度、という特性が満たされていると、一番いい選択といえるでしょう。

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