バランスの見つけ方 パート1/3


生まれながらの非対称はアスリートのパフォーマンスに影響を与えます。


この新しいトリートメントプログラムは、身体の内部のバランスを姿勢と呼吸エクササイズで回復させることに重点を置いています。


アスリートの目標達成への手助けをすることは、複雑で多角的なアプローチが要求されます。


栄養、傷害予防、そしてリカバリーは考慮されるべき要素のほんの一部なのです。


しかし,もう1つの重要なパズルのピースはようやく注目され始めてきたばかりです


– 構造的で機能的な身体の非対称性は私達の呼吸や動作に影響を与えます。


 

人体の内部構造は非対称的であり、身体の様々なシステムも同様です


 – 神経系、呼吸系、循環系,視覚系 – は右と左で異なり、通常どちらかの側が優位となります。


筋骨格系のパターンは、これらのシステムがどのように統合されるかで決定されることから、左右の非対称性はヒトの身体のアライメントと姿勢、呼吸機能や動作の形成に直接影響するのです。


こういった構造的な非対称性はごく正常なことであり、 自身の身体をコントロールできなくなる程顕著にならない限り、基本的に問題の原因にはなりません。


これは高強度のスポーツやエクササイズにおいて、長時間特定の動作が繰り返されることで習慣化したり、またはイスの座り方などのちょっとした日常生活動作においても起こります。


非対称性が顕著になった場合、身体はそのエリアのスタビリティを保てなくなり代償を始めます。


 

時間の経過とともに、これが骨や関節、 そしてそれに付着する筋群–を顕著にシフトさせ、バランスやニュートラルな位置を失い、影響を受けたエリアの筋の働きが抑制されて筋骨格系の痛みや傷害のリスクが高まるのです。


このような非対称性を抑える為に効果的な方法はPostural Restoration Institute (PRI)の設立者であるロン・ハラスカによって発展したトリートメントアプローチです。


このシステムは特異的なエクササイズや徒手テクニック、身体の先天的なバランスメカニズムと関連しているポジションの修正によって、スポーツパフォーマンスの向上やスポーツ関連傷害のケアをおこないます。


新たなバランス


相反性活動は、顕著なアンバランスを予防できる身体の基本的方法です。


筋の活動が活発な時、身体はその活動に対して他の筋群をリラックスさせるなどして様々な方法でバランスをとります。


PRIでは、セラピストは身体の片側の筋の活動を逆側の筋のカウンターバランスとして捉えています。


歩行のように基本的なこともこのコンセプトの良い例でしょう。


歩行における左スタンスでは、骨盤は左脚が身体の下に来た時に身体の左側で後方回旋し、その時中部から上部にかけての胸椎が動きのバランスをとるように拮抗して右に回旋します。


右腕もまた後方にスイングして左脚の動きに合わせることでバランスを保っているのです。


このプロセスは相反性交互活動と呼ばれ、身体の両側で等しく均一に起こるべきなのです。


もしも身体の片側で筋が過活動になり、過剰に働いてしまった場合、相反性活動はこの筋の過活動を抑制する為に身体のどこか他の場所でおこなわれます。


しかし、これがまたアンバランスを相殺して身体が効率よく動くように、他の筋群を活性化したり促通させたりもするのです。


これはアスリートのパフォーマンスにおいてマイナスにも働きます。


なぜならその活動に1番適している筋群は活性化されず、別の適していない筋群が代わりに使われてしまうからです。


PRIテクニックはこういった非対称性にアプローチし、患者にその動作を保持することを目的としています。


呼吸がキーポイント


パフォーマンスに影響する、最も一般的な構造的非対称性は呼吸システムです。


右側の横隔膜は強固で、ポジションに優れ、より優れたレバーアームを持っています


 – 横隔膜の腱(脚)は、右側では3つの腰椎に付着し、左は2つのみ付着、右の肺は3つの肺葉に対し左は2つであり、肝臓は右側に付着して、より強固なサポートを右の横隔膜に提供しています。


コアの筋群がバランスを保てなくなった時、横隔膜はより静的な姿勢保持の役割を担うようになります。


これが横隔膜の方向性や長さを変える要因となり、適切な呼吸換気の効率を下げてしまうのです。


結果として、他の筋群が横隔膜の通常の機能をおこなうようになります。


これが頭部前方位や肩甲骨の位置異常、そして過剰な後弯や前弯姿勢などの構造的異常や、過呼吸、奇異呼吸、息切れ、疲労、そして運動性ぜんそくなどの呼吸機能不全など、様々な形で代償作用や機能不全へと繋がるのです。


もし対処されなければ、不適切なポジションで固定された横隔膜が最終的にアスレティックパフォーマンスの低下や先程述べたような急性または慢性傷害を招く結果となるでしょう。


複数の骨や関節をまたいでいる多くの筋群は、多関節筋連鎖と呼ばれています。


こういった筋群は同じ走行性を持ち、構造的、そして神経的に繋がっています – 筋の1つが活性している時、他の筋群も同様に影響を受けます。


呼吸機能に大きく作用する、3つの主要な多関節筋連鎖があります


– それぞれ左右に1つずつあります。遠位の頚椎エリアから


これらのチェーンは


ブレキアルチェーン: 脊柱の前方にあるブレキアルチェーンマッスルは、頭部と胸郭の動きを繋げて連動させるのに役立ちます。


このチェーンは横隔膜、前方と側方の肋間筋、三角筋と大胸筋、胸骨筋、胸鎖乳突筋、そして斜角筋です。


アンテリアインテリアチェーン:アンテリアインテリアチェーンマッスルは脊柱の前方にあり、胸郭と骨盤の動きを繋げて連動させるのに役立ちます。


このチェーンは横隔膜、腸骨筋、大腰筋、大腿筋膜張筋、外側広筋、そして大腿二頭筋を含みます。


ポステリアエクステリアチェーン:脊柱の後方にあるポステリアエクステリアチェーンマッスルは、相反機能を抑えて交互性をだす手助けをします。


このチェーンは広背筋、腰方形筋、前鋸筋、そして肋骨の外旋筋を含みます。


 

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